回を重ねるなかで「Here is ZINE Tokyo」は活動の場を広げ、タイ・バンコク、香港、中国・深センと、アジアでも開催されている。
「まだZINEカルチャーが普及していない国もあるので、結構とんでもないものが出てくるんですよ。模型だったりとか(笑)。バンコクは、グラフィックデザインのセンスも日本とは少し違うんですけど、クオリティがすごく高くて。香港と深センは、政治的なテーマの作品が多かったですね。日本ではそういったテーマを扱う人がほとんどいないので、文化と歴史の違いを感じました。来年は韓国で開催予定なのですが、今後の目標として、インドも含めたアジア全部の国を集めて、巨大な『Here is ZINE Tokyo』を開催したいと思っています」
「『Here is ZINE Tokyo』のために、2015年に作ったものです。タイトルの期間(2002〜2015年)に描いていたドローイングを集めました。僕は本作りのなかでも、とくに台割りを考えるのが好きで。台割りフェチなんです(笑)。普段は絵を描いたりデザインをすることが多いですけど、本には時間軸があるので、そういう点は映像に近いですよね」
ヒロ杉山率いるエンライトメントがキュレーションする「Here is ZINE tokyo 15」は、トーキョーカルチャート by ビームスで7月12日まで開催中。
INFORMATION
Here is ZINE Tokyo 15
Curated by ENLIGHTENMENT
会期: 〜2017年7月12日 (水)
会場: トーキョーカルチャート by ビームス
〒150-0001東京都渋谷区神宮前 3-24-7 3F
TEL : 03-3470-3251
営業時間:11:00-20:00 www.beams.co.jp
※7月6日(木)は定休日、7月12日(水)は18時まで。
オーストラリアのカルトデニムレーベル、KSUBIのアートデザインとクリエイティブディレクターを手がけていたTOBY JONESと、MIKEY NOLANによるビーチ&リゾートウェアブランド。以下はブランドからのステートメントになる。
『ただ、リゾートやビーチをうたうブランドはあるが、刺激がなくてつまらなかったり、どこかカルチャー的な焦点や個性にかけるブランドが多い。わたしたちが思い描くのは、ちょっとふざけた遊び心がありながらどこか雰囲気のあるブランド。それがもっともクールで、若々しくてセクシーである。PARADISE, PUNK, NIGHT SWIM, SUN DRUG, SEX WAX, HITCH HIKE, BURNING DESIRE, YOUNG LOVE, TEQUILA SUNRISE, COME RAINBOW…。そのイメージはファッションやアート、ポップカルチャーからだが、そこに我々の小さなアイランドを刻み込んでいる。それが、DOUBLE RAINBOUUである』。
Jake One - 新作『Tuxedo II』は前作からの延長って感じかな。さらに良くして高みを目指したんだ。前作の成功はかなりショッキングだったから、そのグルーヴを乱さないように、同じ感じにしつつ、より良くしていった。
- タキシードという名前の由来を教えてください。
Jake One - インスピレーションを与えてくれたグループみたいにクラシックな名前がいいなと思った。多くのグループが1ワードでシンプルだったんだ。シャラマー、ザップ、シック、とかね。1ワードの何かが必要で、とにかくたくさん描写的な言葉を考えたんだけど(笑)、クールな言葉も音楽と合わなかったりしてね。中でもタキシードっていう単語が一番音楽にフィットしたんだ。エレガントだし、パーティを連想させる。それ以来、いつもタキシードを着なきゃいけなくなったっていう問題もあるんだけどね(笑)。
Jake One - でもクールなことをやってるアンダーグランドの連中もたくさんいるよ。それにブルーノ(・マーズ)やカルヴィン・ハリスの音楽は僕らをよりポップにした感じ。ポップにしてくれてる分、自分たちの音楽も出しやすくなってるよ。だからみんなも受け入れてくれるし。
- レコーディングのプロセスを教えてください。
Jake One - ほぼ僕が基本トラックを作るところからはじまって、2人で集まって、寿司を食べて(笑)、アイディアを出し合うんだ。たまにタイトル案があったり、パーツのファイル名の1ワードを抜き出して、そこから曲を書いたりもする。そのときの気分によるね。新作を作ってるときはツアーに出てる最中なことが多かったから、そのときしてたこととか、内輪ジョークが元になってるよ。
Mayer Hawthorne - 内輪ジョークばっかりだね。
- 前作同様サンプリングはしていないのですか。
Jake One - そうだね、Tuxedoの作品ではサンプリングはしないよ。ソロプロジェクトのほうではヒップホップとかにサンプルはしたりするけど、Tuxedoではサンプリングなしで挑んだ感じ。
Jake One - ナンバーワンはファンカデリックの“ニー・ディープ”だね。僕らの一番好きなファンクソングだよ。それだけじゃなくて、イヴリン・キングの“アイム・イン・ラヴ”、ミッドナイト・エクスプレスの“デンジャー・ゾーン”とかがいつもプレイする曲。それにバーナード・ライトの“ジャスト・チリン・アウト”とか10曲ぐらいよくかける曲っていうのはあるかもな。
Jake One - G Funkのいいところは、いつだってかかった瞬間に、太陽が降り注ぐような感じになることだよ。どこにいたって、天気がどうであれ、一瞬で晴れた気分になるんだ。人を殺すって曲だとしても、あるコードとシンセのWhistleって音があれば、いい気分になっちゃうんだよね(笑)。本当に面白いよ。
- Tuxedoは楽しさがベースになっていると思いますが、揉めたりすることはありますか。
Jake One - テンポをどうするかでたまに言い争いになることはあるよ。僕の西海岸Gファンクへの捉え方は、ゆっくりゆっくりなんだけど、彼は毛皮のスリッパ履いて違う世界にいて(笑)、速いのを欲しがることもあるんだ。
Mayer Hawthorne - ディレクターのロス・ハリスのアイディアでもあったラスヴェガスのPinball Hall of Fameというところで撮影されたんだ。ロスがこのアイディアを持ってきたとき、すぐにピンときたよ。昔からピンボールファンだったし、LAの家にピンボールマシーンすら持ってるぐらいだしね。僕らの音楽を聞いたら、ダンスを連想してもらいたいからTuxedoのMVの中にはいつもダンスの要素も入れるようにしてる。だからダンスチームも呼んだんだ。
6種類のTシャツから成るFACT.とArkitipのカプセルコレクションは、6月23日(金)から25日(日)にかけて、原宿のBA-TSU Art Galleryで発表され、無論、その場でTシャツも販売されていたわけだが、特に注目したいのは、このカプセルコレクションに、80’s/90’sスケートカルチャーの重要なアーカイブが凝縮されているという点だ。イベントをサポートしていたのはAkeem the Dream氏、隅々までスケートカルチャーが体感できた空間を案内してもらった。
Grant Brittainはスケートシーンでは知らぬものはいないレジェンドフォトグラファーであり、24日(土)にはBA-TSU Art Galleryでスライド&トークショウを開催した。これまでのアーカイブを解説し、質問タイムには観客とラフにコミュニケーションを取り、スケート愛に満ち溢れた時間が場内を流れていた。
RIZE、The BONEZのフロントマンであるJESSEはTシャツに関して徹底した哲学を貫いている。自身のローカルでもある戸越銀座でTシャツ工房「Jesse's Shop And Factory」を営み、油性インクを使用したシルクスクリーンプリントにこだわりTシャツを製作している。そのJESSEが貫くTシャツのスタイルがこれだ。
Tシャツとはー
“1番カッコいい存在” by JESSE
select T-Shirt The BONEZのバンドT
子供達に美しいビーチを残していきたいという思いから、「Save The Beach・Save The Ocean」をコンセプトに掲げ、海やビーチのライフスタイルとカルチャーから、その大切さを伝えるGREENROOM FESTIVAL。
この場所でしか体感できない感動と、最高のチルタイムを作り上げてきた音楽とアートの祭典が、去る5月20日(土)、5月21日(日)に開催された。
去る、5月20日(土)、5月21日(日)に開催された『GREENROOM FESTIVAL'17』に『HOUSE OF VANS』のマルチスペースが登場した。『HOUSE OF VANS』は、音楽、アート、アクションスポーツ、そしてストリートカルチャーの境界を超えるための空間を、世界中にクリエイトするポップアップイベント。
今回は、Tony Alva、Steve Caballero、Joel Tudor、Eric Dressenという、もはや説明不要のリビングレジェンド4名が来日。サイン会やワークショップを行い、小さなコンテナスペースにつめかけた日本のファンたちを大いに喜ばせていた。
この豪華な面々が揃って来日する貴重な機会を逃すわけにはいかない! ということで、もちろんEYESCREAMは、彼らへのインタビューを敢行。短い時間ではあったが、フランクに自然体で話をしてくれた。
ーグリーンルームフェスティバルはどう?
Eric Dressen - お客さんがみんな楽しそうだし、子供たちが元気に走り回ってたり、すごく健康的でピースな雰囲気がナイスだね。ライブもジェシーやレイが歌ってたり。何よりこの4人でハングアウトできるのが嬉しいよ。
Joel Tudor - HOUSE OF VANSで、この4人が集まれて楽しい。最高のヴァケーションだよ。ビーチだったらもっと良かったな(笑)。 それにしても、チケットはソールドアウトしてるみたいだし、すごく盛り上がってるよね。
Tony Alva - おれもミュージシャンとして出演したいよ。自分でもバンドをやってるからステージのセットを見ると、悔しくなるな! だけど、それ以上に日本のファンとの会話をエンジョイしてる。朝はスケートもできたし、天気も良くて気分が良いよ。
Steve Caballero - そうだね。こうやってファンと触れ合える場があるのは本当にいいことだ。
ーVANSはどんな存在?
Steve Caballero - これまでもこれからもスケートと人々を結びつける接着剤みたいなものだね。
Eric Dressen - 8歳の頃から履いているし、VANSは自分のスケーターとしてのアイデンティティそのもの。それに尽きる。
Joel Tudor - このチームに入って20年なんだけど、これまでVANSと一緒にカルチャーをつくってこれたことが誇りだよ。
Tony Alva - いろんな経験をさせてくれて、オレたちに愛を持ってスポンサードしてくれた家族のような存在さ。
ースケート&サーフを取り巻く環境も昔とは随分変わったはず。今のシーンをどう見ている?
Tony Alva - 良いこともあれば悪いこともあるよ。例えばオリンピック種目になったこと。もちろんプラスな部分もあると思う。でも、スケーターからしたら正直どっちでもいいんだ。ストリートカルチャー発展の為にオリンピックは必要ないよ。どちらかといえばオリンピックの方がスケートボードを必要としてるって思うね。
Joel Tudor - それはサーフィンにも全く同じことが言える。賛成できない気持ちもあるな。とにかくスケートとサーフはもともと同じカルチャーだから、この2つはこれからも密接に結びついていて欲しいよ。
Eric Dressen - せっかくだから、これを機にシーンが盛り上がればいいね。40年以上スケートしていて、これまでなかった動きだから。
Steve Caballero - そう! 時は来た! って感じだよ。コンペティションをメインにやってきた自分にとっては、オリンピックなんて大きい規模の大会があるのは羨ましいかぎりさ。どんなに真剣に取り組んでいても、スケーターはやっぱり世間から虐げられてきた歴史があるからね。これからは他のスポーツと同じようにスケーターがアスリートとしてリスペクトされるようになっていくといいね。
cherry chill will - 自分がスイッチが入った状態があって、アートにしようドキュメントにしようって判断ができない瞬間があるんですね。その時って必然的にいい絵が撮れてて、自分でも最高だと思えるカットが必ずあるんです。元々アーティストがライブやってる間って、その時点で100%かっこいいんですよ。だからどうすればそういう風に撮れますかってよく聞かれるけど、なんで逆に撮れないのかなって思うくらい、みんなかっこいいライブをするから、それを感じたままシャッターを押すだけなんじゃないのかなって、未だに思ってます。だから僕の力ではないっていうか、フォトグラファーとしてはどうかわからないですけど8割くらいはアーティストのパワーなんじゃないかなと思って(笑)。おれはそれを記録してるって感じですね。ライブでアーティストが完璧に輝く瞬間があるんで、そこを逃したくないっていうのは思ってますけど。それがいつ出てくるかは全くわからない。歌ってる時に限らず、ふとした時もあるし、ちょっと力を抜いて後ろをふり向こうとした瞬間とか、偶然照明の光が射すとか、お客さんが何かを喋って反応しちゃうとか。そういう画になるものを引き寄せる人、偶然の奇跡を色んなところで起こす事ができる人が良いアーティストには特に多いような気がします。
- 撮影してきた中で、忘れられない撮影はなんでしょうか?
cherry chill will - 衝撃的だったのはDJ KRUSHの撮影で、その時は特に痺れましたね。僕は大ファンだったので無茶苦茶緊張していたんですが、KRUSHさんはすごく優しい方で、撮影前は笑顔で、「大丈夫だよ、君の言う通り動くから」って声をかけてもらって。じゃあお願いしますってファインダーを覗いた瞬間に、僕の知ってる鋭いDJ KRUSHに一気に変わったんですよね。その時はゲロ吐きそうなくらい、うお、これはすごいって(笑)。今現在でも中々あれを超える撮影は難しいくらいですね。それをきっかけに撮るのを怖がらなくなったっていうか。あとMUROさんのアー写を撮らせてもらった時もそうだし、THA BLUE HERBのBOSSさんのソロアルバムのジャケット撮影、MAKI THE MAGICさんの追悼イベントでのD.Lさん(DEV LARGE)のブッダ復活のライブ、、、その4つは特に忘れられないですね。
- この仕事の難しいところはどんなところだと思いますか?
cherry chill will - 体力的にキツイなってところ以外は、本当に好きでやってるので、難しいってところはそんなにないですけど、カメラのスキル的なところよりも人としてどうアーティストと接するかっていうところに気を配るっていうか。僕が1ファンであることは前提で、それでアーティストがオファーしてくれて、僕はそれを写真で返す。そこから生まれるコミュニケーションを大事にしてるっていうか、アーティストの世界観を理解しようっていうのはすごい気をつけているし、気をくばってるところかもしれませんね。
cherry chill will - 僕の中ではないかもしれませんね。心を開かせたいって思ってることは、何回もありますけどね。全員が全員おれを知ってるわけじゃないし、知らない初対面の方もそうだし、他ジャンルの方もそうだし、その度に自分のことを知ってもらいたい、こういう写真撮るんですよっていうのを写真でわからせたいっていうのは、すごくあって、初対面の方を納得させよう、開かせようって気にはなりますよね。すごい撮りづらいとかも、そういう意味ではなかったかもしれないですね。
- 難しい質問だと思うんですが、自分をどういうフォトグラファーだと捉えていますか?
cherry chill will - 100%アートだと思ってないって言ったら、嘘かなあ。ドキュメンタリーの部分も強いと思うんですけど、ドキュメントとアートの中間みたいなところを自分はすごく思っていて、他の音楽ももちろんそうですけど、ヒップホップは音楽でもあり、カルチャーだと思ってます。なぜカルチャーかっていうと、そこにドラマだとか、生き様だったりとか、それが反抗的でも内向的であっても、表現している物ごと1つ1つが積み重なって形成されているのがヒップホップだと思っているんで、そういうカルチャーの中に残せるもの、残るものを目指していきたいなって、ずっと思いながらやってます。
- ライブの現場にこだわり続けるのは
cherry chill will - そうですね、まだ撮れるんじゃないか、アーティストの本当の意味でかっこよさを引き出せてないな...って思えるところはあるかもしれないですね。
- 今回展示されるもので、印象深い写真はなんでしょうか?
cherry chill will - さっき言ったKRUSHさん、MUROさん、BOSSさん、D.Lさんのもそうだし、あとは僕のキャリアの中でANARCHYの存在はすごくでかくて。彼がまだ東京に来る前から撮りだして、そこからステップアップして、今のところに来るまでを、ほぼほぼ追えてきてるかなと思ってて、まだまだ追い続けたいなって思いますね。大きくなるにつれて、雰囲気も変わってますね。本人が気づいてるかはわからないけど、でもまだまだ上を見てるんだと思います。そこを僕はこっそり後ろからカメラで覗かせてもらってますみたいな。毎回ライブ現場も楽しくて、何をやるのかがわからないときもあるし、水をぶっかけられることもあるし、いきなり真上をダイブしてくることもあるし(笑)終わってから「危ないよー」って言ったら「見えてへんわー」って(笑)何が飛び出すかわからないアーティストって強いですね。
- どんどん新しい自分を見せてくれるのも魅力?
cherry chill will - そうですね、でもずっと同じことをひたすらやり続けていく強さと、続けていくことで出る言葉の強さがある人もいて。その代表格がBLUE HERBのBOSSさんとOZROSAURUSのMACCHO君だと思ってます。若いアーティストがダメって言ってるんじゃなくて、やっていった上での洗練されたものとか言葉の重みを、しっかりライブの現場で生で吐き出せるっていう強みはキャリアを重ねてきた人じゃないと出せなかったりするし、その面白さにも写真を撮っていくうちに気づきましたね。また真逆でヒップホップってカルチャーだよっていうアティチュードに中指を立てる若いアーティストも大好きだし。それこそヒップホップだよねっておれも思ってるから。段々僕らも歳を取ってきてるので、また若いラッパーを撮りたいなっていうのはすごい思ってます。「誰お前?知らないけど撮らせてやるよ」くらいな奴と会って撮りたいですね。若手でもベテランでも、出会いとインスピレーションを大事にして撮り続けたいです。
- 最後に今回の展示は本人からみてどういったものになっているでしょうか?
cherry chill will - ちょうど写真を始めたのが、2008年くらいで9年経って、やっとちゃんとした紙で額装して、しっかり自分の作品として胸を張って出せるものが撮れてきたなって思いがあったので、今回初めて展覧会という形で発表しようとなりました。やっぱりDev Largeさんが亡くなったのも大きくて、今はInstagramとかWeb上で写真を見るのが当たり前だと思うんですけど、やっぱりこっち側としては紙にしてしっかりと見せたいっていう思いが抑えられなかったですね。Instagramは大好きだけど、単純にも大きいサイズで見せたいっていうのと、ヒップホップが好きだったら、写真に興味がなくても一度見て欲しいなって思ってますね。一切これまで発表していない写真も展示するし、あとファンの方が見れないバックステージの写真とか、ライブ前のステージ袖でラッパーがどういう表情でいるのかとか、僕しかいれない場所で撮ってるものもあると思うので、そういうものを出したものになっているので是非見てもらいたいですね。
INFORMATION
Beats & Rhymes + PIXXX
-THE JAPANESE HIP HOP PHOTO EXHIBITION-
Photography cherry chill will.